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Instagramのカルーセル投稿(スワイプ投稿)とは?メリットと活用法を徹底解
2025/11/17
Instagramは写真や動画を中心としたSNSとして広く認知されていますが、その中でも近年特に注目されているのが 「カルーセル投稿(スワイプ投稿)」 です。複数枚の画像や動画をまとめて1つの投稿として公開できるこの形式は、ユーザーの滞在時間を伸ばし、より深い情報を伝える手段として多くの企業・クリエイターが活用しています。本コラムでは、カルーセル投稿の特徴からメリット、実際の活用方法まで分かりやすく解説します。
目次
1Instagramのカルーセル投稿とは?
・カルーセル投稿の基本的な機能
・カルーセル投稿が適しているシーン
2カルーセル投稿の利点と欠点
・カルーセル投稿の主な利点
・カルーセル投稿の潜在的な欠点
3効果的なカルーセル投稿の作成方法
・視覚的に魅力的なコンテンツの作り方
・ストーリー性を持たせるためのポイント
4カルーセル投稿を行う際の注意点
・投稿の質を保つためのポイント
・最適な投稿タイミングと頻度
5まとめ:カルーセル投稿の活用法
・カルーセル投稿の重要性
・今後の活用戦略
1|Instagramのカルーセル投稿とは?
●カルーセル投稿の基本的な機能
Instagramのカルーセル投稿とは、複数の画像・動画を1つのフォーマットとしてまとめて公開できる投稿方法で、ユーザーが左右にスワイプして閲覧できるのが大きな特徴です。もともとは10枚までの制限がありましたが、2024年のアップデートにより最大20枚まで追加できるようになり、表現の幅がさらに広がりました。
この機能は、リールや通常の1枚投稿と比べると「段階的に情報を伝えられる」という強みがあります。投稿者はスライドごとに内容を分けられるため、視覚的な説明が必要なテーマや手順を整理しながら伝えたいときにも適しています。たとえば、メニュー紹介、手順解説、商品比較、資料の簡易版など、用途に応じてさまざまな種類のコンテンツを柔軟に展開できます。
さらに、写真や動画を1つのファイルとして扱えるため、Googleドライブやパソコンから新規で素材を整理しておき、投稿時にまとめて読み込む運用もスムーズです。投稿画面ではボタンを押して必要なファイルを順番に選択するだけで、簡単に20枚以内のスライドが完成します。
カルーセル投稿は“伝えたい情報を段階的に見せる”ことに向いているため、発信者側が意図した順番でコンテンツを見てもらえる点も大きな魅力です。複数ページをまとめて公開できるという点では、LINEのアルバムや会社パンフレットに近い表現ができ、ビジュアルを強調しながら整理された説明を行いたいときに非常に力を発揮します。
●カルーセル投稿が適しているシーン
カルーセル投稿が活躍するのは、「1枚では伝えきれない情報を分割して見せたいシーン」です。以下のようなケースでは、特に効果を発揮します。
① 情報を段階的に説明したいとき
カルーセル投稿はスライドごとにテーマを設定できるため、ストーリー性や説明性を重視する投稿に最適です。
例:
・手順をステップごとに紹介
・商品の特徴を分割して説明
・イベントの内容をテーマごとに整理
通常の1枚投稿では情報が埋もれやすい内容も、スライド毎に明確に分けられるため、ユーザーにとって理解しやすい構造になります。
② 写真を多く使いたい場合
1投稿に20枚まで入るため、撮影写真が多い会社や店舗では、1つの投稿で世界観や事例をたっぷり見せることができます。特に、ピクセルの解像度にこだわって撮影した写真は、カルーセルで一覧できるため相性が良いです。
③ CTA(行動喚起)に誘導したいとき
ステップを見たあと“次に何をすればいいか”を最後のスライドで明確に提示することで、CTAが機能しやすくなります。
たとえば以下のような流れです。
・1〜18枚目:説明
・19枚目:まとめ
・20枚目:「公式LINEはこちら」「予約フォームへ」などのCTA
スライド内の流れが自然なため、行動までの心理的ハードルが下がります。
④ チェック形式で価値提供したいとき
チェックリストや比較表、注意点など、保存して使ってほしい内容との相性が非常に高く、ユーザーが“後から見返す投稿”として機能しやすいのも特徴です。
⑤ 企画形式の投稿を作りたいとき
ランキング、ビフォーアフター、Q&Aなど複数枚が前提のコンテンツは、カルーセルで行うことで読みやすく整理できます。
このように、カルーセル投稿はさまざまなシーンで“理解しやすい形に開く”ことができるフォーマットであり、2025年以降のInstagram運用において欠かせない機能となっています。
2|カルーセル投稿の利点と欠点
●カルーセル投稿の主な利点
カルーセル投稿が多くの企業・個人アカウントに選ばれている理由は、他のフォーマットと比較したときの「違い」が明確だからです。ここでは主な利点を整理します。
① 情報を1つの投稿にまとめられる
20枚までスライドを追加できるため、1枚だけでは伝わらない内容を1投稿で完結できます。
文章、写真、図解を組み合わせることで、資料のように読みやすい構造を作れるのが強みです。無料で使えるプラットフォームでありながら、企業のプレゼン資料に近い見せ方ができるのは大きなメリットといえます。
② 保存率が上がりやすい
スライド形式の投稿は「後から見返したい」と感じやすく、保存が増えやすい傾向があります。保存数はInstagramの評価基準の中でも特に重要で、エンゲージメントの底上げにつながります。
③ スワイプを促す導線が生まれる
カルーセル投稿は1枚目から2枚目に進む際、自然とユーザーの手が動きます。この“行動を促す流れ”が、滞在時間の増加につながり、アルゴリズム上の評価にも良い影響を与えます。
④ リールとは違う深さのある説明が可能
リールは短時間で印象づけるのが得意ですが、カルーセルは分割されたページで丁寧に説明するのが得意です。そのため、1つの商品を深掘りしたい場面や、文章を多く含む投稿との相性が抜群です。
⑤ コスト(費用)をかけずに価値提供ができる
スライドは画像編集アプリがあれば無料で作成できます。広告費をかけなくても、ユーザーに価値を届けられる点は中小企業にも大きな利点です。
●カルーセル投稿の潜在的な欠点
利点が多い一方で、注意しておくべきデメリットや、運用で悩みやすいポイントも存在します。
① 情報量が多すぎると逆効果になる
20枚まで投稿できるとはいえ、詳細を詰め込みすぎるとユーザーの負担になり、最後まで見てもらえない可能性があります。
「情報をどこまで入れるか」という判断が難しい点が課題です。
② 1枚目で興味を引けないと反応が落ちる
カルーセルは2枚目以降の質が良くても、最初のスライドでユーザーの興味を引けなければ、スワイプされず離脱されてしまいます。このシビアさは通常投稿以上といえます。
③ 作成に時間がかかる
構成やデザインを考える必要があるため、リールのように手軽に作るのは難しいケースがあります。1枚の投稿より工数も増え、相談しながら進めたいという人も少なくないでしょう。
④ スマホによって見え方が変わりやすい
スライドの配置や文字の大きさは、端末ごとに微妙に変わるため、結果として表示が崩れたり見にくくなったりする場合があります。そのため、事前に複数デバイスでチェックができると安心です。
⑤ 欲しい反応が得られないこともある
投稿が長すぎたり内容が複雑すぎる場合、反応が下がりやすいというデメリットがあります。特に20枚投稿は魅力である反面、無理に枚数を増やすとかえって読みにくいものになるため注意が必要です。
3|効果的なカルーセル投稿の作成方法
●視覚的に魅力的なコンテンツの作り方
カルーセル投稿で成果を出すためには、まず視覚面での魅力 をしっかり作り込むことが欠かせません。Instagramは画像や動画が主役のプラットフォームであるため、どれだけ内容が良くても、画面に表示された瞬間に「なんか見にくい」「イメージが弱い」と感じられてしまうと、ユーザーはスワイプまで進んでくれません。だからこそデザインやクリエイティブの制作において、一定の基準を保っておくことが重要になります。
① 形式ごとの適切な表現を理解する
カルーセル投稿は、画像・動画どちらも組み合わせて使える点が非常に強力です。1枚目は画像、2枚目から動画といった形式の切り替えも可能で、そういった工夫でコンテンツ全体の立体感が出ます。動画を入れる場合は短くテンポの良い構成にし、ユーザーがスワイプしたくなる“動きのある導線”を意識しましょう。
一方、解説系や図解中心の投稿では、png形式の画像が人気です。pngは圧縮しても画質劣化が起きにくく、特に細かい文字や線が多いデザインに向いています。
② 読みやすいデザインを徹底する
カルーセル投稿のデザインは「視覚的ストレスの少なさ」が非常に重要です。画面全体の情報量が多いと、せっかくの魅力ある内容でも途中離脱されてしまいます。
読みやすさを高めるためのポイントとして、
・文字を詰め込みすぎない
・色数を抑えて統一感を出す
・画面余白を適度に設ける
・図解やアイコンで直感的に理解できるようにする
など、視覚情報の整理が効果的です。
③ “魅力的に見える構図” を意識する
ユーザーが最初に見る1枚目は、投稿全体の成功を左右する最も重要な部分です。構図はできる限りシンプルにまとめ、「何についての投稿なのか」がひと目で伝わるクリエイティブにしましょう。ユーザーは数秒で見る・見ないを判断するため、1枚目の画像の完成度を高めるだけで反応は大きく変わります。
④ 内容に合わせて視覚素材を選ぶ
ビジュアルと内容の関係性も重要です。
解説が中心であれば図解やインフォグラフィックを、感情訴求が必要な場合は表情や世界観を写した画像を活用し、動画を使うなら短い動きで興味を引くように制作します。
視覚と内容が一致しているほど、投稿全体としての理解度が高まり、最後まで見てもらえる確率も上がります。
●ストーリー性を持たせるためのポイント
カルーセル投稿の最大の強みは「ページをめくる感覚でストーリーを読ませられる」ことです。ストーリーズやブログのように、始めから終わりまでの流れを意識して構成することで、ユーザーの興味を長く保ち、記憶にも残りやすくなります。
① まず“目次”を意識した構成にする
投稿を作るときは、スライドを単体で作るのではなく、最初に全体の概要を考えることが重要です。
たとえば以下のような流れは理解されやすく人気があります。
1ページ目:興味をひくタイトル
2ページ目:悩みや問題の提示
3〜8ページ目:具体的な解説
9ページ目:まとめ
10ページ目:アクション(保存・シェア・CTA)
これを“目次”として先に設定しておくと、無駄なく綺麗なストーリーが作れます。
② スワイプしたくなる工夫を入れる
ストーリーを読ませるためには、ユーザーが次のページへ進みたくなる「アクションの誘導」が欠かせません。
・「続きは次へ」
・「まだ終わりじゃありません」
・「次のスライドで具体例を紹介」
など、さまざまな要素を使ってナビゲーションを入れることで、離脱率が下がります。
③ テキスト量は必要最小限にまとめる
解説の質を高めたいあまり、テキストを詰め込みすぎる投稿は逆効果です。
カルーセルは“読むことが前提”ではありますが、ユーザーは長文を好まないため、視覚と文章のバランスを整えることが大切です。
④ 最後にアクションを促す
20枚使えるとはいえ、最終ページでしっかり行動を促す設計が必要です。
ストーリーの中で役立つ情報を伝えたあとは、
・保存する
・コメントする
・ストーリーズにシェアする
・外部リンク(CTA)へ進む
という流れまで自然につながる構成にしましょう。
4|カルーセル投稿を行う際の注意点
●投稿の質を保つためのポイント
カルーセル投稿はスライドの枚数が多いぶん、投稿の質が落ちやすいのも事実です。ここでは制作時に押さえておくべき注意点・コツをまとめます。
① 解像度と入稿形式を確認する
カルーセルは画面いっぱいに表示されるため、画像の解像度が低いと見た瞬間に離脱されてしまいます。特にテキストが入るスライドはにじみが目立ちやすく、投稿の信頼性にも影響するため、入稿前に必ず確認しましょう。
② 1枚ごとのクオリティの“差”をなくす
スライドごとにデザインが大きく変わると、ユーザーは読みづらく感じます。
フォント、色、余白の規定を決めておくことで、投稿全体の統一感が出て見やすさが向上します。
③ 内容を詰め込みすぎない
複数枚の投稿ができるとはいえ、過剰な情報量は逆効果です。
特に初心者ほど「せっかくなら全部まとめたい」と詰め込んでしまいがちですが、必要な内容だけを抽出する判断が重要です。
④ 投稿前に“記事としての完成度”をチェック
カルーセル投稿は小さなスライドが連なる形式のため、実際には“1つの記事”として読まれるケースがほとんどです。
そのため、
・内容の流れが自然か
・気になる誤字脱字はないか
・まとめページはわかりやすいか
など、記事制作のチェックと同じ視点で最終確認を行うと、全体の質が高くなります。
●最適な投稿タイミングと頻度
投稿の内容が良くても、配信のタイミングが合わなければユーザーに届きません。アルゴリズム上も「投稿直後の反応」が重要なため、最適な時間に投稿することが非常に大切です。
① ターゲットが最も見ている時間を狙う
一般的な傾向として、フィード投稿は以下の時間帯が反応が多いといわれています。
・平日:20時〜23時
・土日:午前中(10〜12時)
ただし、サービス内容や業種によっても最適な時間は変わるため、同じターゲット層でもアカウントによって最適時間は異なります。インサイトでユーザーのアクティブ時間を必ずチェックしましょう。
② 投稿頻度は“継続できる範囲”で設定する
カルーセルは制作の手間がかかるため、初心者が毎日作るのは現実的ではありません。
週1回でも問題なく効果は出るので、無理なく続けられる頻度で運用することが重要です。
③ 情報設計を意識した投稿スケジュールにする
カルーセル投稿は「読みものとして価値のある投稿」を作成しやすいため、外部サービスとの導線を作るチャンスにもなります。
新しいキャンペーンやサービス紹介を行う際は、
・課題→解決策→サービスの説明→CTA
という流れを意識して投稿すると、コンバージョンの機会を逃さずに済みます。
5|まとめ:カルーセル投稿の活用法
●カルーセル投稿の重要性
Instagramのカルーセル投稿は、最初の1枚目で興味を引き、その後のスライドで丁寧に情報を届けられる点に大きな価値があります。もともと10枚までの投稿が中心でしたが、現在は20枚まで投稿できるため、文字を多く含む解説形式でも閲覧の負担が少なく、ユーザーが必要な情報を段階的に理解できる構造をつくりやすくなりました。
カルーセル投稿は、関連投稿への導線を作ったり、ハッシュタグ検索から来たユーザーに対してストーリーラインを見せるのにも適しています。たとえば、1枚目でテーマを提示し、2枚目以降で具体的な内容を順番に展開することで「保存したい」「シェアしたい」と思われやすくなります。さらに、URLを付けられるmeta広告や他SNSとの連携と併用することで、Instagram内外での回遊が生まれ、最終的にはアカウント登録やWeb閲覧につながるケースも少なくありません。
特に情報量を整理しながら提供したい場合や、カテゴリごとに内容を分けて理解してほしい投稿において、カルーセルは効果的です。Yahoo!検索など外部流入から来た新規ユーザーも、スワイプしながら順序立てて理解できるため、離脱されにくい構造になります。Instagramの中でも“読みもの型コンテンツ”として確立された形式であり、企業・個人問わず運用の重要項目として押さえておきたい投稿方法です。
●今後の活用戦略
2025年以降、Instagramはより「価値のある情報をどれだけ届けられるか」が求められるプラットフォームへと進んでいきます。この変化において、カルーセル投稿の使い方はますます重要度を増しています。
第一に、カルーセルは複数の情報を1つにまとめられるため、ユーザー向けの教育コンテンツやサービス紹介を行いたい場面と非常に相性が良いという点です。特に運用の中で「保存」「滞在時間」「シェア」といった反応を重視する場合、カルーセルはリールやストーリーズでは代替できない強みを持ちます。
次に、戦略としては目的ごとに形式を使い分けることが求められます。
たとえば、
・認知拡大 → リール
・理解促進 → カルーセル
・深い関係構築 → ストーリーズ
というように、投稿タイプの役割を明確にしながらカルーセルを用いると、運用全体の効果が飛躍的に高まります。
また、ビジネスアカウントにおけるカルーセル活用は、ユーザーのアクションを誘導しやすい点でも優れています。最後のスライドにCTAを最適化することで、リンクタップや問い合わせ導線に向けた行動を自然に誘導できます。これらの“行動につながる投稿設計”はこれからますます必要になります。
さらに、カルーセルは「使うだけ」ではなく、どのように用いるかという“使い方戦略”が成果を大きく左右します。
たとえば、
・複数スライドを使った課題→解決の流れ
・図解とテキストのバランス調整
・保存されやすいまとめスライド
など、ユーザーが求める体験に合わせて丁寧に構成することで価値が高まります。
最後に、Instagram運用全体を支援する視点では、カルーセル投稿は「最も効果的にユーザーへ深い理解を届ける形式」としてこれからも中心的役割を担っていきます。
単なる見た目のフォーマットではなく、情報整理・ブランド訴求・行動導線のすべてを担う強力な戦略ツールとして、今後も積極的に活用していくことが求められます。