最新版:インスタビジネスアカウントの開設方法や戻し方と注意点
2025/11/25
目次
1Instagramビジネスアカウントの概要
・Instagramとは?
・ビジネスアカウントの特徴
2Instagramビジネスアカウントのメリット
・ブランド認知度の向上
・詳細なインサイトの活用
・広告機能の利用
3Instagramビジネスアカウントの作成手順
・アカウントの新規作成
・既存アカウントからの切り替え
・プロフィール設定のポイント
4Instagramビジネスアカウントの注意点
・アカウントの非公開設定ができない
・運用にかかるコスト
5よくある質問(FAQ)
・ビジネスアカウントは無料で作成できるのか?
・個人アカウントとの違いは?
・ビジネス(クリエイター)アカウントからの戻し方は?
・アカウントの削除方法
6まとめ
・Instagramビジネスアカウントの重要性
・今後の運用に向けたアドバイス
1|Instagramビジネスアカウントの概要
●Instagramとは?
Instagram(インスタグラム)は、写真や動画を中心に投稿できるソーシャルメディアの一つで、facebook社(現在のMeta)によって運営されています。日本でも利用者は非常に多く、日常の発信から情報収集、店舗選びまで幅広い目的で活用されているのが特徴です。特に10〜40代のアクティブユーザーが多いため、企業やサービスの情報発信の場としても存在感が大きく、近年は「ブログよりもインスタを見る」というユーザーも増えています。
Instagramの魅力は、文字だけではなく、視覚的な情報で直接ユーザーにアプローチできる点です。画像や動画がタイムラインに流れるため、伝えたい世界観やブランドイメージをそのまま届けやすいという大きな強みがあります。また、ハッシュタグ検索の利用率が高いのもInstagramの特徴で、ユーザーは興味関心に応じた投稿を探しやすくなっています。ハッシュタグは投稿につける「#○○」というタグのことで、関連性の高い投稿を一覧で表示する仕組みです。
さらに、Instagramでは「インプレッション」や「リーチ」などの指標を通して、自分の投稿がどれだけ見られたのか確認できます。インプレッションとは投稿が画面に表示された回数のことを指し、ブログやwebサイトで言うページビューに近い感覚で理解できます。インスタは画像中心のため、短時間でも多くの情報をユーザーに与えやすいという点で、企業や個人事業主のマーケティングにも適しています。
ストーリーズ機能も根強い人気があります。ストーリーズとは投稿後24時間で消える写真や動画のことで、気軽な発信ができるため、多くのユーザーが日常的に使用しています。リアルタイムでの情報共有がしやすく、キャンペーン告知や最新情報の案内にも活用しやすいなど、企業のプロモーションにも役立つ機能です。
このようにInstagramは単なる写真投稿アプリではなく、情報発信・集客・ブランド形成など、多方面で活躍できるプラットフォームへと進化しています。最新版のアプリでは、より便利な分析機能やリンク共有機能が追加され、webマーケティングに欠かせない存在となっています。
●ビジネスアカウントの特徴
Instagramには複数のアカウント種類があり、その中でもビジネスアカウントは企業や会社、個人事業主など、サービス提供者向けに設計されたものです。目的は「ビジネス活動を効率よく行えるようにすること」であり、個人アカウントでは利用できない機能が多数含まれています。
まず大きな特徴の一つが、フォロワーの属性や投稿の成果を確認できる「インサイト機能」です。インサイトでは、ユーザーの年齢層、性別、居住地域などのデータが確認できます。また、投稿が何回見られたか、どれだけ保存されたかなども数値で把握できます。データに基づいて運用方針を決められるため、効果的な改善が行える点は大きなメリットです。
次に、広告出稿機能の利用が可能になります。Instagram広告では、ターゲットとなるユーザー属性(興味関心、年齢、地域など)を細かく設定し、投稿を広告として配信できる仕組みです。広告を活用すると、フォロワー以外のユーザーにも直接アプローチでき、認知拡大や集客に大きく貢献します。広告はfacebookの広告管理画面と連動しており、facebookとInstagramの両方にまとめて配信できるのも利点です。
また、ビジネスアカウントではプロフィールに「メール」「電話」「メッセージ」などの問い合わせボタンを追加できます。ユーザーが企業にコンタクトを取りやすくなるため、サービス案内や商品購入への導線設計に優れています。さらに、条件を満たせばショッピング機能が利用でき、投稿に商品タグをつけてecサイトへ誘導することも可能です。商品販売を行っている事業者にとって、Instagramがそのまま販売チャンネルとして活用できる点は非常に魅力的です。
その他、プロフィールにリンクを設定できるため、公式サイトやブログ、webサービス、予約ページへの誘導も簡単です。最新情報を一覧でチェックしてほしい場合、プロフィールを整えるだけでユーザーが必要な情報へ迷わずアクセスできるようになります。
ビジネスアカウントは、企業が自社運用する場合だけでなく、運用代行会社や担当者が管理する場面でも活用されます。複数のアカウントを切り替えながら管理できるため、担当者にとっても効率よく運用できる仕組みです。
このようにInstagramビジネスアカウントには、ビジネスの成果につながる「5つ以上の特徴」が揃っています。データ確認、広告配信、問い合わせ導線、ecサイト誘導、属性分析など、多彩な機能がまとまっているため、sns運用を行う企業にとって必要不可欠なアカウント種類と言えます。
2|Instagramビジネスアカウントのメリット
●ブランド認知度の向上
Instagramをビジネスアカウントとして運用する最大のメリットの一つが、ブランド認知度を大きく高められる点です。Instagramは写真や動画を中心としたプラットフォームで、視覚的な情報をユーザーに強く印象づけることができます。自社の世界観やロゴ、商品イメージをダイレクトに伝えられるため、ブランディングに適したSNSとして多くの企業が活用しています。
特に、Instagramはストーリーズやリールなど、短時間で閲覧されるコンテンツが人気です。ストーリーズは24時間で消える手軽な投稿形式ですが、フォロワーとの距離を縮めるのに非常に有効です。ユーザーが気軽にメンションしやすいため、自然な形で情報が拡大し、認知の広がりにつながります。リールは短尺動画で構成され、アルゴリズムによってフォロワー以外のユーザーにも表示されるため、新しい層へのアプローチとして成果が出やすい形式です。
また、商品やサービスのショッピング機能を活用すると、投稿やストーリーズに商品タグを付けて、そのまま購入ページへ誘導できます。ユーザーが気になった瞬間に行動へ移れるため、売上の増加や購入完了までの導線が明確になります。特にECサイトと連携している場合、Instagramのショッピングは、ブランドを知ったユーザーがスムーズに商品を選びやすいよう設計された便利な仕組みです。
さらに、企業が複数の投稿を継続して行うことで、ブランドの世界観が蓄積されていきます。これにより、「どんなサービスを提供している会社なのか」がユーザーに分かりやすく伝わり、長期的な認知獲得へとつながります。ブランドやロゴを視覚的に反復して見てもらえるため、他のSNSや広告にはないブランディング効果が期待できます。パフォーマンスを測りながら運用することで、成果が出やすい投稿形式やテーマを明確にし、さらに認知度を高めることが可能です。
●詳細なインサイトの活用
Instagramビジネスアカウントでは「インサイト」という分析機能が利用できます。インサイトとは、Instagram上でのユーザーの行動や投稿の結果を数値化し、どのように見られたのかを確認できるツールです。インサイトを活用すると、運用の改善ポイントを明確にできるため、ビジネス目的でInstagramを利用する際には欠かせない機能となっています。
インサイトでは、次のような項目を詳細に確認できます。
・投稿のリーチ数(どれだけの人数に届いたか)
・インプレッション数(投稿が何回表示されたか)
・保存数やシェア数
・フォロワーの年齢、性別、地域などの属性情報
・ストーリーズの閲覧数や離脱した位置
・リールの再生数やアクション数
これらの情報を把握することで、「どんな投稿が興味を持たれやすいのか」「どの時間帯に投稿すると反応が良いのか」などが理解できます。例えば保存数が多い投稿はユーザーから「後で見返したい」と思われた証拠であり、価値の高い情報を提供できている可能性があります。逆に離脱が早いストーリーズは、構成の改善が必要なことを示しています。
インサイトのデータは、単に数字として公開されているだけではなく、実際の運用改善に役立つノウハウの宝庫です。資料として社内や担当者に共有することで、投稿内容を検討する際の根拠になり、感覚ではなくデータに基づいた運用が可能になります。
Instagram運用が初めての人でも、インサイトを把握することでどこを改善すべきかが見えやすくなります。そのため、ビジネスアカウントは「SNS運用を強化したい」「Instagramをもっと活用したい」と考える企業にとって、大きな助けとなる存在です。
●広告機能の利用
Instagramビジネスアカウントでは、広告機能を活用して投稿や動画を効果的にユーザーへ届けることができます。広告と聞くと難しそうな印象を持たれがちですが、Instagramの広告はスマホからでも簡単に設定できるため、初心者にも扱いやすい仕組みになっています。
Instagram広告では、次のような形式を選ぶことができます。
・投稿をそのまま広告として配信
・ストーリーズ広告
・リール広告
・画像広告・動画広告
・ショップ機能と連動した販売向け広告
広告は目的に合わせて設定できます。例えば、「集客を強化したい」「商品購入につなげたい」「検索からの流入を増やしたい」など、その目的に応じてターゲット設定や表現方法を選べます。
広告の特徴の一つは、ターゲットを細かく設定できる点です。年齢、性別、地域、興味関心といった項目を絞り込み、自社の商品に関心が高いユーザーに向けて効率よく配信できます。広告をクリックすると自社サイトや販売ページ、ショップ機能の詳細ページへ直接誘導できるため、コンバージョン(購入や申し込みなどの成果)につながりやすい導線になります。
また、Instagram広告はfacebook広告と連動しており、同じ広告管理画面で編集できます。設定もシンプルで、投稿画面から「宣伝する」ボタンを押すだけでも広告出稿が可能です。商品販売を行う企業にとって、Instagram広告は売上を大きく伸ばすきっかけになる便利な機能です。
3|Instagramビジネスアカウントの作成手順
●アカウントの新規作成
Instagramをビジネス目的で活用するには、まずアカウントを開設する必要があります。個人利用のアカウントを既に持っている場合はそちらを流用できますが、事業専用のアカウントを新規で作成しておくほうが管理しやすく、ブランド運用に適しています。
新規アカウント作成の手順は次の通りです。
1.Instagramアプリを開き、「新しいアカウントを作成」を選択
2.メールアドレスまたは電話番号を入力し、認証コードを受け取る
3.コードを入力して登録を進める
4.任意のユーザーネーム(@から始まる文字列)とパスワードを設定
5.基本プロフィールを入力し、開設を完了する
ユーザーネームはブランド名やサービス名が分かりやすいものを選ぶと、フィードに投稿が表示された際にも認知されやすくなります。また、パスワードはSNS運用代行会社や複数担当者と共有する場合でも安全管理できるよう、英数字を組み合わせて強固なものを設定しましょう。
アカウント作成後は、ホーム画面に遷移します。この段階ではまだ個人用アカウントの状態で、ビジネス向けの機能は利用できません。ビジネスアカウントとして始めるためには、後述の手順で切り替えを行う必要があります。登録が完了したら、届くお知らせメールや通知に従ってプロフィールの初期設定を進めてください。
Instagramにはクリエイターアカウントという種類もありますが、商品注文が必要なEC事業や店舗運営の場合、ビジネスアカウントの方が問い合わせ機能やリンク機能が豊富で適しています。アカウント作成の段階では深く考えずに進めても構いませんが、後から切り替えることも可能なので安心してください。
●既存アカウントからの切り替え
既にInstagramアカウントを持っているユーザーは、以下の手順で簡単にビジネスアカウントへ切り替えることができます。手順が最新版の画面と合うよう、流れを正確に整理しています。
方法1:設定から切り替える手順
1.プロフィール画面右上の「≡」をタップして「設定とアクティビティ」を開く
2.プロフェッショナル向けの「アカウントの種類とツール」を選択
3.「プロアカウントに切り替える」をタップ
4.業種や活動内容に応じたカテゴリを選択
5.「ビジネス」または「クリエイター」を選択して切り替えを完了する
方法2:プロフィール編集から切り替える手順
1.プロフィール画面の「プロフィールを編集」をタップ
2.下部の「プロアカウントに切り替える」を選択
3.カテゴリを選ぶ
4.「ビジネス」または「クリエイター」を選択
どちらの方法でも切り替えは数分で終わり、住所や連絡先の設定も後から追加できます。途中の画面で「スキップ」できる項目も多いため、迷った場合は一旦スキップして後で編集しても問題ありません。
切り替え作業にかかる時間は短く、SNS運用が初めての人でも簡単に完了できます。ビジネスアカウントへの変更には料金は一切かからず、いつでも個人用アカウントへ戻すことも可能です。目指す運用スタイルに応じて適切なアカウント種類を選び、投稿の目的に合った設定を進めていきましょう。
●プロフィール設定のポイント
ビジネスアカウントに切り替えたら、プロフィールの設定を整えることが最も重要なステップです。プロフィールページはユーザーが最初に訪れる場所であり、「このアカウントは何を提供しているのか」が一目で分かるかどうかが印象を左右します。以下に、設定時に押さえておきたいポイントを解説します。
1.カテゴリを正しく選ぶ
カテゴリとは、アカウントの活動内容を示すラベルのようなものです。選択したカテゴリはプロフィールに表示されるため、ユーザーに分かりやすく伝える必要があります。例として「美容サービス」「食料品店」「ECサイト」「個人事業」などがあります。カテゴリは変更可能なので、最初に深く悩む必要はありません。
2.プロフィール写真と基本情報
ブランドのロゴや自社サービスを象徴する写真を設定すると、認知されやすくなります。また、プロフィールには性別や地域などの基本情報を含めることもでき、信頼性を高める要素になります。
3.自己紹介文(BIO)の書き方
自己紹介文は120文字程度の短いスペースですが、アカウントの価値を端的に伝える重要な項目です。次のテンプレートを参考にすると整えやすくなります。
・何を提供しているアカウントか
・どの地域で活動しているか
・どんなユーザーに向けた発信か
・必要に応じて口コミや実績を簡潔に紹介
・最後にリンクへ誘導するメッセージ
4.リンクの設置
ビジネスアカウントではリンクを1つ設置できます。公式サイト、ECサイト、予約ページなど、ユーザーが最も必要とするページを優先してください。
5.メッセージ・メニューの設定
プロフィールにはメッセージボタンやメニュー機能を追加できます。問い合わせボタンを設置するだけで、ユーザーが連絡しやすくなります。
4|Instagramビジネスアカウントの注意点
●アカウントの非公開設定ができない
Instagramをビジネスアカウントとして利用する際に、必ず理解しておくべき重要な点の一つが「ビジネスアカウントは非公開にできない」という仕様です。
通常の個人アカウントでは、アカウントを「非公開」に設定すると承認したユーザー以外は投稿を閲覧できなくなり、写真や動画、コメント欄へのアクセスにも制限がかかります。しかし、ビジネスアカウントはプラットフォームの仕様上、この非公開設定が使えません。理由は、Instagramがビジネスアカウントを“情報を広く発信する前提のアカウント”として設計しているためで、ユーザーへの公開が基本となっているからです。
そのため、ビジネスアカウントで運用する場合、フォローしていないユーザーでもフィード投稿やリールを自由に閲覧できます。コメントや返信も通常どおり可能になり、プロフィールページも常に公開状態になります。「事業内容を知ってもらう」という目的には適していますが、プライバシーを守りたい利用者にとっては注意すべきポイントです。
また、企業の場合は住所や営業時間、予約リンクをプロフィールに設置することがあるため、セキュリティ面にも気を配らなければなりません。必要以上の個人情報を掲載するのは避け、問い合わせ専用メールの用意や予約フォームのURLを設置するなど、安全性に配慮した運用が欠かせません。公開範囲をコントロールできないからこそ、掲載する情報の取捨選択は慎重に行う必要があります。
さらに、ビジネスアカウントでは投稿の“非表示”機能や“アーカイブ”機能は利用可能ですが、アカウント全体を閉じるものではなく、あくまで特定の投稿を見せないだけの機能です。プライバシーを重視した運営をしたい場合は、「表示する投稿を厳選する」「不要な情報はアップしない」といったルールをあらかじめ決めておくと安心です。
ビジネスアカウントには便利な機能が多く備わっている一方で、このようにプライバシー保護の面では注意点が存在します。企業にとって必要な情報だけを掲載し、守るべき情報との線引きを明確にして運用することが重要です。
●運用にかかるコスト
Instagramは無料で利用できますが、ビジネスアカウントとして効果的に運用していくためには、時間的・人的なコストが発生する可能性があります。これを理解しないままSNS運用を始めると「思った以上に手間がかかる」「継続が難しい」と感じてしまうことも多いので、あらかじめ費用と作業量を把握しておくことが重要です。
まず、最も大きなコストは“運用時間”です。投稿を作成するためには、写真や動画の撮影、編集、文章の入力など複数の工程があります。投稿に使う素材を揃えるだけでも一定の時間が必要で、さらにフィード投稿、リール、ストーリーズなど複数の形式を併用する場合、その分だけ作業は増えます。ユーザーからコメントが付けば返信を行う必要がありますし、DMでの問い合わせに対応する時間も考慮しなければなりません。
次に、“投稿内容の企画”にも時間がかかります。単に投稿するだけでは成果は出にくく、目的に合わせた発信を行う必要があります。例えば以下のような検討が必要です。
・認知拡大を目指す投稿
・予約や購入を増やす投稿
・フォロワーとの関係性を高める投稿
・商品情報を分かりやすく伝える投稿
これらを効率化するには、テンプレートを作ったり、投稿のスケジュールを週単位で用意したりすることが有効ですが、それらの準備にも一定のコストが発生します。
さらに、運用を続けていくと「分析作業」も欠かせません。過去の投稿のパフォーマンスを確認し、どんな投稿の反応が良かったかを検証することで、次回以降の改善点を導き出すことができます。インサイトの数字を確認し、必要に応じて改善案を実行するためには、運用担当者がデータを読み解く力を持つことが望まれます。
また、場合によっては外部ツールを利用することもあります。予約投稿ツールや画像編集アプリ、マーケティング分析ツールなどを使えば効率化は可能ですが、有料のものを選ぶ場合は追加コストがかかります。
企業アカウントでは、SNS以外の業務との兼ね合いもあり、担当者一人で全てを行うのが難しくなるケースもあります。そのため、SNS運用代行サービスを利用したり、専任の担当者を配置したりする企業も増えています。コストはかかるものの、成果を最大限に伸ばすためには、運用体制を整えることが重要です。
Instagramは無料で“始める”ことはできますが、継続して“成果を出す”ためには、運用に時間や手間が必要になります。時間が十分に確保できない場合は、投稿内容の優先順位を決めたり、無理のない運用計画を立てたりして、効率的に続けられる仕組みを準備しておくと安心です。
5|よくある質問(FAQ)
Instagramビジネスアカウントを運用していく中で、よく寄せられる質問をまとめました。自社だけでなく、これからInstagram活用を始める人にも役立つ基本的な内容を中心に解説していきます。
●ビジネスアカウントは無料で作成できるのか?
結論から言うと、ビジネスアカウントは完全無料で作成できます。アプリをダウンロードし、電話番号やメールアドレスを登録するだけで、誰でも気軽に開くことができます。もちろん、Googleアカウントを使って新規登録することも可能です。
さらに、無料のままインサイト分析、ショッピング機能の申請、プロフィールの追加項目、問い合わせボタンなどが利用できます。最近はaiを活用したサポート機能も提供されており、操作ガイドや質問への案内も自動で応答してくれる場面が増えています。
広告を利用する場合に費用が発生しますが、これは必要に応じて実施すればよいものであり、1日数百円から運用できるため大きな負担にはなりません。ビジネス目的での活用において「最初の一歩を踏み出しやすい」という点が、Instagramの大きな魅力と言えます。
●個人アカウントとの違いは?
個人アカウントとビジネスアカウントには、目的に応じて明確な違いがあります。よくある質問として「どちらのタイプを選ぶべきか迷う」という声がありますが、それぞれに特徴があるため、自分の用途に合わせて選択することが大切です。
個人アカウントの特徴
・dmでのやりとりがメイン
・投稿保存や閲覧は通常どおり可能
・プライベート利用が多い
・年齢や地域に関するインサイトが見られない
ビジネスアカウントの特徴
・インサイトでフォロワーの属性や行動データが確認できる
・問い合わせボタンや外部リンクを追加可能
・複数の広告フォーマットを利用でき、配信も可能
・ショッピング機能の設定ができる
・複数アカウントを同時に管理しやすい
ビジネスアカウントの最大の理由は、企業として「成果を測る仕組み」が揃っている点です。実際に運用してみると、投稿の反応やフォロワーの変動など、データを活用して改善しやすいという大きなメリットがあります。
●ビジネス(クリエイター)アカウントからの戻し方は?
一度ビジネスまたはクリエイターアカウントへ切り替えた後でも、以下の手順で個人用アカウントへ戻すことができます。
1.プロフィール画面右上の「≡」をタップし、「設定とアクティビティ」を開く
2.プロフェッショナル向けの「クリエイターツールとコントロール」を選択
3.「アカウントタイプを選択」をタップ
4.個人用、またはビジネス・クリエイターアカウントへ切り替えたい種類を選択する
戻した後も通常どおりフィード投稿が行えるため、必要に応じて柔軟に変更できます。
●アカウントの削除方法
Instagramアカウントを削除したい場合は、必ず正しい方法に沿って進める必要があります。アルゴリズムや配信設定に影響が出るため、途中で操作を間違えないよう注意しましょう。
削除の手順は次の通りです。
1.プロフィール画面右上の「≡」をタップして「設定とアクティビティ」を開く
2.「アカウントセンター」を選択
3.「アカウント」を開く
4.削除したいアカウントを選び、「削除」または「一時的に無効化」を選択
削除を選ぶと、紐づくメールアドレスや名前などの情報も一定期間後に完全削除されます。誤って削除してしまうと復元できないため、削除前にログインコードや連絡先の取得状況を確認しておくことをおすすめします。
6|まとめ
Instagramビジネスアカウントは、企業がフォロワーや顧客と直接つながるための強力なツールです。どんな業種でも利用でき、使い方やコツを理解すれば、公式サイトや店舗と同じレベルで信頼を得る“ブランドの顔”として機能します。
●ビジネスアカウントの活用法
ビジネスアカウントの利点は、フォロワーとの関係を管理しながら、顧客接点を増やせる点にあります。例えば以下のような活用が可能です。
・投稿に「いいね」をもらい交流を深める
・シェア機能で情報が拡散しやすい
・口コミに近い信頼性で新規ユーザーに開いてもらう
・DMでの相談や質問に即時対応できる
さらに、プロフィールに外部リンクを設置して公式サイトへ誘導したり、ショップ機能を活用して商品購入へつなげたりできます。Instagramは多くの利用者がいるため、適切に運用すればフォロワーを増やすだけでなく、顧客との距離を縮める重要なチャネルとなります。
●今後の運用に向けたアドバイス
今後Instagram運用では「連携」「効率化」「データ分析」の3つが大切になります。以下のポイントを意識すると、より成果の出るアカウントに育てやすくなります。
・SNSと公式サイトを連携し、情報導線を整える
・投稿のジャンルや構成をテンプレ化し、次に活かせる運用体制を作る
・プロアカウント向けの最新機能を積極的に使う
・フォロワーの動きを参考に改善を続ける
・操作面では右上のメニュー(≡)から設定へアクセスするなど基本を理解しておく
Instagramは“更新して終わり”ではなく、継続的に改善していくほど成果が伸びるSNSです。今回まとめた注意点とガイドラインを参考にしながら、自社に最適な運用スタイルを作り、潜在顧客との接点を増やしていきましょう。